2007-02-08

白い魔物-1

奴らは川沿いに出没します。

会社から帰る時には、いつも終点の街中までは行かず、2つ前の駅で降り、川沿いを歩いて帰ることにしているので、たまに目撃することがあるのです。

奴らがその姿を初めて現したのは去年でした。
時期は、はっきりとは覚えてないのですが、確か日が長くなってきたころ、そう、春先ぐらいだったと思います。

出没するのは、いつもペアで行動している奴らと、単独で行動している奴です。

先週、2ヶ月ぶりぐらいに、ペアで行動している方の奴らを目撃しました。

そして今日、帰りが少しおそくなったので早足で家に向かっていると、今度は単独行動している方の奴が、何の前触れもなくその姿を現しました。

今日は久しぶりの雪で、それが昼過ぎまで降り続き結構冷え込んでいたので、まさか奴が出没するとは思いもせず油断していたのだと思います。
かばんの中には、奴が現れたときの為の護身用のアレがありませんでした。

そうなると、あとは奴に見つからないよう、できるだけ目立たないように通り過ぎるしかありません。

しかし、今日は時間も少しおそく、人通りが少なかったので、やはり奴の目から逃れることはできませんでした。

目を伏せていても、奴からの視線を感じます。

仕方がないので、それでも目を合わさずに早足で奴の横を通り過ぎようとしたときです。

奴は言いました。

「ほっ」


つづく、のか?

2 件のコメント:

  1. えと、是非続けていただきたいんでけど。

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  2. みずからをそんなにおいこんでドウシマスカ。書かねば、つずきを書かねば。
    書かないと変な話にけえてしまいますぞ。

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